結婚式は時代を映す鏡というか流行があって、大体10年周期で変わっていくそうです。1980年代は「派手婚」。1990年代は「地味婚」。2000年代に入ると「アットホーム婚」。2010年からは日本の伝統を取り入れた「和婚」が流行になりました。

そして、現在のトレンドに「シェアド婚」というものがあります。これは「共有婚」ともいわれますが、どんな結婚式なのでしょうか。

 

昔~現在の結婚の流れ

結婚式の変遷

1980年代はバブル時代を反映して「派手婚」といわれ、大型結婚式場でレーザー光線などの派手な演出で披露宴を盛り上げるスタイルが流行りました。

やがて、バブルがはじけた1990年代は「地味婚」に移行し、極少人数でのレストランウェディングが流行りました。

 

2000年代に入ると、一軒家のようなゲストハウスに招待客を呼び開催される「アットホーム婚」が人気となりました。

2010年頃からは「和婚」が流行り始めます。2011年の東日本大震災で人々の絆が見直され、披露宴の意味合いも新郎新婦お披露目の場から、家族や招待客に感謝を伝える場へと変化しています。

こうしたは慰霊から、結婚式も2012年以降は「シェアド婚」へと動いていきました。

 

 

披露宴のコンセプトが変化している

元々披露宴は「招待客をもてなす」という意味合いが強いものでしたが、どちらかというと、これまでの結婚式の主役は新郎新婦でした。

関係者や上司、友人などの祝辞がありましたが、一般招待客は一線があり、ただ静かに見守るくらいでした。

 

その流れが変わったのは2011年の東日本大震災以降です。さりげない家族や友人の会話とか、さりげなく生きていられる日常そのものが大切だというのが、世相の風潮になりました。

そこで、2012年以降はその流れをくんだ「シェアド婚(共有婚)」が最新のトレンドとなってきました。結婚式は「お披露目の場」から、招待客も含めて大切な人に気持ちを伝え合う「シェア」の場に変わってきています。

 

 

招待客参加型も「シェアド婚」について

トレンドな「シェアド婚」とは?

「シェアド婚」とは「共有婚」とも呼ばれる結婚式で、名の通り「結婚式の感動も幸福感もみんなでシェアし共有しよう」というコンセプトで考え出された結婚式です。

「シェアド婚」は招待客も参加して一緒につくりあげていくスタイルで、これが案外支持を集めているのです。

 

そのコンセプトには、一緒の時間を過ごしてきた家族や友人への感謝の気持ちが込められて、結婚式において招待客も新郎・新婦と2人と一体になって披露宴を楽しみ、幸せを皆で共有していくというものです。

それは単なるメッセージではなくその時間をも共にしていこうという考え方で、これは単に新郎新婦と招待客という構図ではなく「皆がつながる」イメージなのだと言われます。結婚式は参加者全員で幸せを「シェア」する場になりつつあります。

 

 

「シェアド婚」の人気の秘密は?

実際、「シェアド婚」は人気です。招待客はみんな新郎新婦の関係者であり大切な人たちです。

そんな人たちが多忙ななか、自分たちのためにはせ参じてくれたのですから一緒に「自分達の結婚式をみんなにも楽しんでもらいたい」という意識も自然うまれてくるものでしょう。

 

それと招待客に負担をかけるのは恐縮だという思いもあり、現在ではスピーチや余興はカットというケースも増えてきていると言われます。

その分、全員一緒に楽しむことができる「ゲスト参加型の結婚式」がクローズアップされてきたのです。

 

結婚式の準備段階から、家族や友人が携わるケースも多々みられることになりました。例えば、プロフィール動画なども業者ではなく、友人と一緒に自分達で手作りするのです。

そうすることによって「結婚式を一緒に作り上げた」という労力と供に、その喜びも分かち合うという経験もすることが出来ます。

 

それに、この手作りをした貴重な時間も思い出になります。

こうして事前に参加したことによって友人・知人たち周りの人たちも「結婚式」という時間を共有することで、新郎・新婦との絆が深まっていくようになるでしょうし、幸せを共有した結婚式として強く印象に残ります。

 

 

トレンドな「シェアド婚」の実際

この「シェアド婚」の挙式形式は、カップルがゲストに誓う「人前式」が主流。形式としては自宅に招いたようなアットホームな雰囲気の披露宴に対する要望、また、両親への感謝を伝える場にしたいといった多様化するニーズも増えていることが背景にあります。

式場についても、かつての結婚式会場ではなく、戸外で開いたり、別荘などで開催したりいろいろなケースが実現され常に進化しています。

 

新郎新婦がゲストや親に対してのサプライズを企画するといったことも増えてきています。

また、逆に招待客からのサプライズ演出なども増加。披露宴だけでなく挙式でも招待客全員が幸せを「シェア」する場面が増えているのです。

 

 

シェアド婚の実例

ゲスト参加型の「シェアド婚」ですが、その演出例は多彩です。準備に時間がかかるものとか、簡単にできそうなものとかいろいろあります。

 

「キャンドルリレー」

これも全員参加型で、披露宴を一緒に楽しんでもらうような企画です。

昔だったら新郎・新婦がキャンドル・サービスといって、招待客のテーブルに新郎・新婦が廻りキャンドルを点火していくサービスでしたが、現在は「キャンドルリレー」といって、招待客自身が新郎新婦から受取ったキャンドルの火を隣の招待客に付け渡していくという余興も企画されています。

 

 

招待客の手で指輪を届ける「リングリレー」

人前式やチャペルのウエディングなどで人気なのが、この「リングリレー」です。

指輪の交換をする時に招待客たちの手で「結婚指輪をリレーする」というもの。では、どのような方法でリレーをするかといいますと、「リングリレー」はバージンロード側に着席している招待客と家族が参加します。

新郎側と新婦側はそれぞれ一本ずつリボンを手に持って指輪を通します。

 

 

招待客から贈られた花でプロポーズする「ブーケセレモニー」

これは中世ヨーロッパに古くから伝わる話が元になっています。招待客が一輪ずつ花を持ち、それを新郎が1本づつ受け取っていきます。

全ての花がそろったら花束にし、後に入場した新婦へとプロポーズの言葉と共に渡します。

 

新婦は花束から一輪を抜き新郎の胸に挿します。これは挙式で行う場合もあり、また披露宴で行う場合もあります。

これらの花が「ブーケ」と「ブートニア」(男性が背広など上着の襟のボタン・ホールに挿す花)になるわけですが、招待客の1人ひとりが関わった花束として印象的ですね。

 

 

全員の拇印で彩る「ウエディングツリー」

日本でも認知度が上がってきた「ウエディングツリー」は、海外では定番とも言える存在です。

ゲストに一本の木を完成させてもらうという趣旨のものです。基本的には「葉のない木」のイラストと、カラースタンプで作るものです。

 

拇印(ぼいん)を枝の部分に押していき、一本の木を完成させていきます。

拇印ではなく葉っぱや花びらのスタンプを押したりアレンジもいろいろ考えられます。いずれにしても、結婚式をみんなで共有した記念になるわけです。

 

 

披露宴のエンドロールでメッセージを贈る

よく映画の終わりに、製作者や監督などの名前を音楽とともに流すことはよく行われていました。

これを「エンドロール」といいますが、近年の結婚披露宴では、この「エンドロール」を流すことが増えています。昔は新婦の手紙朗読や新郎の父の挨拶などが終われば、新郎新婦退場となりお開きになりました。

 

今では新郎新婦退場後に、エンドロールで結婚式の映像や新郎新婦のさまざまな映像を流すようになってきました。ここで全員へのメッセージを音声や文字で贈ったり、一人ひとりの招待客に感謝の気持ちを伝えていこうという趣旨です。

最後まで招待客に良い余韻を与えることのできるこの演出は、準備に多くの時間を必要とし手間もかかりますがおおむね好評です。

 

 

少人数で行うものを大人数で盛り上げる

他にも、普通の結婚式ならば少人数で行うものを、大人数で盛り上げるような形にした演出例もあります。

例えば、披露宴でのケーキセレモニーを家族とともに行うとか、乾杯の音頭を一人ではなく団体にお願いして、みんなで盛り上がれるような乾杯にするとかがあります。

こうして考えますと、「シェアド婚」は決して難しいものではないということが分かっていただけたでしょうか。こういった演出は年配の親族や招待客にも受け入れてもらいやすく、自分たちで案を出し合って作り上げれば一体感も生まれるでしょう。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。参加するゲストまで巻き込んで共有する「シェアド婚」について紹介してきました。未婚率が増えている昨今、結婚式自体も自分たちの身の丈にあった暖かい結婚式にしたいという傾向は自然の流れかもしれません。

せっかくの招待客の方々にとっても、一般的な披露だけの結婚より、自発的に新郎新婦と直接関わっていける参加型の「シェアド婚」は思い出深い新しい形の結婚式として定着していくかもしれません。

いろいろな世代の人たちが「人とのつながり」を求めて、手作り感覚の式を盛り立てて幸せを共有しようとするのは結婚式も家と家の結びつきというより、もっとパーソナルなものに変わっていこうとしている過渡期なのかもしれません。

 

 

 

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